【ブログ】Headway 百瀬氏製作モデルのネックグリップについて

【ブログ】Headway 百瀬氏製作モデルのネックグリップについて

こんにちは、橋川です。

ご来店が叶わないお客様より、「ネックのグリップはどんな感じでしょうか?」と、最近よくお問い合わせいただきます。そうですよね、気になると思います、ネックグリップ。

本日は百瀬氏製作個体のネックグリップについてご紹介させていただきます。

実のところ、私は今まで百瀬氏が製作したギターを弾いて、ネックの形状をあまり気にした事がありません。弾いていて気になった事がないと言った方が正しいでしょうか。お客様からネック形状の質問をいただいて、説明する際に「はて?」と思い、その事実に気が付きました。

百瀬氏製作モデルはストレスを感じずに握れる&弾けるので、気にならなかったのだと思います。

今回はまじまじ触って、どのようなネック形状か説明したいと思います。

百瀬氏製作モデルのネック材について

まずネック形状の説明に入る前に、採用されている材料についてお話しさせていただきます。

百瀬氏が製作する、所謂「カスタムショップ・モデル」は、厳選されたマホガニーのワンピースネックが使用されます。ひと口に「ワンピースネック」と言っても、百瀬氏厳選材料は素晴らしいと言えると思います。下の画像をご覧ください。

何が素晴らしいかと言いますと、材料のグレードはもちろんですが、それはネック材の木取りにあります。百瀬氏製作個体のネックヒールアップ画像です。ご覧いただいておわかりいただけるでしょうか?

ネックヒールまできれいな柾目の材料なのです。

言葉にすると物凄く簡単なようですが、これが簡単では無いのですよ・・・笑

通常、よく採用されるネックヒールを継ぎ足すネック材に比べて、ワンピースのネックを採る場合には格段に大きな材料が必要となります。これだけでかなり贅沢なのですが、さらに木取りまでこだわる(柾目)となると、採れるネックの本数がかなり制限されてしまう訳です。

製作時期によってマホガニーの種類は変われど、木取りのスタイルは同じ。その中でも重量や硬さも異なるため、製作されるモデルによってネック材を選定します。

カスタムショップ・モデルは、より厳選されたネック材を使用している事がお分かりいただけたかと思います。

肝心のネックシェイプ

ネックシェイプの説明にあたり、とりあえず店頭の百瀬氏製作モデルを全て触ってみました。どのモデルもビックリするほどに同じシェイプに仕上げられています。これだけ個体によってネックシェイプの違いが無いことに驚きました。

やはりネックのグリップを気にした事がなかったのは、全てのネックがほぼ同じような弾きやすいシェイプに仕上げられていたからなのですね。大いに納得です。

しっかりとしたネックの厚みを持たせながらも、握り込んだ時に収まりが良いように少しずつ両サイドの肉が削がれたグリップ。

ちょっとイメージが違うかもしれませんが、ソフトVシェイプという感じに近いと思います。

Vシェイプというと、マーチン社の極端なVシェイプを思い浮かべる方も多いと思います。しかし、百瀬氏製作のモデルは極端なVシェイプではありません。ネックの太さがありながらも、少し両サイドの肉を削ぐことで、握り込んだ時の左手のフィット感が絶妙になるように仕上げられています。

ローポジションからハイポジションに向かって少しずつ太くなるように、緩やかなテーパーが施されています。ヴィンテージマーチンのような、しっとりと手に馴染むシェイプとなっています。

上記のネックグリップは、ノンアジャスタブルロッド・モデルも、アジャスタブルロッド・モデルも同様のネックシェイプです。

ちなみにネック材ですが、先程お話したように製作時期によって使用する材料が異なります。上の画像は「ホンジュラス・マホガニー」ネックですが、実は1本だけ百瀬氏厳選の「アメリカン・マホガニー」なるものがあります。

私はてっきり「ホンジュラス・マホガニー」ネックだと思っていました。わかった方には橋川からプレゼントがあるかもしれません。笑

ご来店の上お試しいただける方は、一度百瀬氏のネックを体感してください。ご来店が叶わないお客様は、お気軽にお問い合わせください。

橋川

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