クルーズの「LEDシリーズ」を弾き比べる

クルーズの「LEDシリーズ」を弾き比べる

先日、久しぶりにニシキドくんと動画を撮影しました。

現在、かなり久しぶりにクルーズマニアックサウンド・ヴィンテージラインのLEDシリーズの1959(スタンダードモデル)とCUSTOM(カスタムモデル)が2種同時に店頭に並んでいます。折角なのでこの2種を比べてみよう、ということになりました。

サウンドチェックではいつものフェンダー’68 Custom Deluxe ReverbにStrymon SUNSET(2種類のオーバードライブを切り替えて使えます)とEMD(Eastern Music Device)のTB1(トレブルブースト/オーバードライブ)に加えてEventide H9をリヴァーブとしてをセットしています。

ペダルセットアップです

LED 1959とLED CUSTOMは年に一度、生産があるかないか、という程度の入荷品。この2種が同時に店頭に並ぶというのは中々珍しいタイミング。それぞれのキャラクターの違いは口頭や文章でお伝えするよりも、実際に音を聴いて頂いた方が良いかと思います。でも、一応文章でもご紹介しましょう。

制作途中のLED CUSTOM

LED 1959

ある意味で定番のセットネックモデル。ホンジュラスマホガニーネック/ブラジリアンローズウッドの指板にホンジュラスマホガニーボディーにハードメイプルトップを組み合わせています。そのサウンドはアタックの音にエアー感を持ち、ミッドレンジが豊かなサウンド。サスティーンもあり、誰もが聴いたことがあるサウンド、だと言えます。クルーズならではの弾き心地とテンション感が相まって、LPモデルの手強さはあまり感じられません。クリーンサウンドでも低域がモタつかず、複雑な音色を生み出します。

LED CUSTOM

ホンジュラスマホガニーネックに硬質なエボニー指板を組みわせたカスタム仕様。さらにボディー材にもホンジュラスマホガニーを使用しています。ボディー材は完全に一枚のソリッド材/ワンピースというのが最も特筆すべきスペックです。その音色はLED 1959に比べるとさらにクリアーな音の立ち上がりで、スピード感があります。アタックは力強く、セミアコやフルアコにも似た音像が感じられます。

ピックアップ

LED1959のピックアップはK&T IMD 59をチョイス。アルニコ5マグネット仕様でスッキリとパワフルでありながら、強付いたローレンジは感じられません。ドライブさせるとさらに楽器からの倍音が強く感じられます。IMDシリーズはボビンやマグネットの素材に強くこだわった仕様で、ヴィンテージピックアップと同じ様なヴァイブレーションを感じます。K&T独自のワウンドにより、ヴィンテージよりもミッドローがパワフルなので存在感のあるクリーン/クランチサウンドが得られます。

LED CUSTOMのピックアップは同じくK&TのIMD 57をチョイス。こちらはアルニコ3マグネットを採用し、57年仕様のPAFが持つ本来の「荒々しさ」やミッドレンジの特徴的なピークを再現しています。昨今、ハムバッカーピックアップの流行りでもあるアルニコ2や3のマグネットのサウンドはアタックの音像がコンパクトで伸びやかなサウンドにあると思います。K&T IMD 57ではそこにPAF初期型ならではの複雑な倍音を加えています。クリーンサウンドではメロウでクリア、ドライブさせると荒々しさが感じられる素晴らしいピックアップだと思います。

この様に似て異なる2種類のLEDモデルにご興味のある皆様は是非店頭でお試しください。通販ご利用の皆様でご質問などがございましたら下記フォームからお問い合わせください。

LED シリーズをチェック

村田

Return Top