Blackstar Amplificationの柔軟な発想と理念。フラッグシップモデルSt. James 50 新製品発表会に行ってきました。

実際にサウンドを聞いてみる

大変お待たせいたしました。音聞きたいですよね。
さてさてそのサウンドはいかがなものでしょうか?Blackstar公式でこんな素敵な動画が上がっております。
たくさんのプレイヤーがプレイしているのでアンプのキャラクターがとても掴みやすいです。

いかがでしょうか?「コンパクトな、軽量な〜」というイメージからはかけ離れたサウンドです。実際に試奏もしてきましたがまさにこの感じでした。あと2Wモードでも音がスポイルされる感じが少なかったです。特に7:10〜分頃のJared James Nicholsさんのプレイがこのアンプの美味しい成分を引き出してくれているので個人的におすすめです。

6L6モデルとEL34モデルの違いに関して

CH1(クリーンCH)に関してはそれぞれのモデルのパワー管によるキャラクターの違いのみ。回路の基本設計は同じでアメリカンクリーンを意識したサウンド。EL34はややクリーミーで色気がある感じ/6L6は煌びやかで少し暴れる感じもありました。そしてヴォリュームを上げていくとチューブアンプならではのサチュレーション。ヴォリュームとマスターのバランスでもちゃんと音が変わります。しっかりとチューブアンプですね。

では次にそれぞれのフロントパネルをご覧ください。

どちらのモデルも2チャンネル仕様となっており、基本的なコントロールは同じです。ですがCH2のキャラクターは大きく異なりEL34モデルのCH2はVOX系のチャイミーなブリティッシュ/6L6モデルのCH2はMarshall系のラウドなブリティッシュ〜改造Marshallのようなゲインの高いサウンドまで回路設計が大きく異なります。

そしてコントロールパネルで唯一異なっているがGAINⅡノブとVOLUMEⅡノブの間にあるミニスイッチ。EL34モデルでは「BOOST」機能で+10dbの元のキャラクターに忠実なブースト/6L6モデルでは「VOICE」機能でONにするとモダンハイゲインに最適なリッチなローエンドが加わります。

CH2とこのスイッチでモデル毎にキャラクターの大きな違いが生まれます。皆さんは一体どちらがお好みでしょうか?

VOC212キャビネットと搭載のスピーカーについて

主にアンプセクションに関して触れてきましたが、キャビネットもなかなか革新的です。ヘッドもそうですがこちらも軽量。12インチのスピーカーを2基搭載。バックパネルは開閉可能でオープンバック/クローズドバックを使い分けることができます。これも嬉しい仕様ですね。さすがです。

またスピーカーはこのモデルのためにCelestion社と共同開発した”Exclusive Celestion G12Z-70 Zephyr”軽量フェライトマグネットスピーカーを採用。キャラクターとしてはVintage30系で本来の豊かなサウンドとパフォーマンスを損なうことなく軽量化を実現したとのこと。キャビネットの素材には強度と軽さを併せ持ったキャンドルナッツ合板を採用。そしてDC9V接続でロゴが光るのがこれまたかっこいいのです。

最後にBlackstar Amplificationの理念に触れて終わりたいと思います。

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