Blackstarの新しいコンボがすごい(最終回)

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前回からの続きです。
とにかく2チャンネルで幅広い音作りが可能な真空管アンプとしての実力だけでなく、専門機材のクオリティーを凌駕するCabRig/ラインアウトの実力とても新品定価10万円台のアンプとは思えません。そして、さらに気の利いた機能も用意されています

こだわりのリヴァーブ

コンボアンプにはリヴァーブが搭載されていないとね…という皆さんは多いことでしょう。かくいう私もその一人ですが、リヴァーブと一言に言っても様々な種類があります。Blackstar HTシリーズはアナログスプリングではなく、デジタルリヴァーブを搭載することで、リヴァーブサウンドにさらなる幅を持たせています

“Light” or “Dark”

HT MKIIIシリーズのリヴァーブはLightとDarkという2種類のサウンドを切り替えて使用することが可能です。

Lightはスプリングリヴァーブ、Darkはプレートリヴァーブをそれぞれエミュレートしています。HTシリーズは大変幅広いサウンドメイクが可能なアンプです。それ故にリヴァーブにもこだわりたい、というプレイヤーの欲求を満たしてくれます。このこだわりは必要最小限の機材で演奏したいセッション、スタジオ、クラブでの使用で特に威力を発揮するでしょう。

さらなるオプション

別売のフットスイッチを接続することでチャンネル切り替えとリヴァーブのON/OFFが切り替えられます。さらに、VOICEも切り替えられます。そして、このフットスイッチ機能は外部スイッチャーでもコントロールできます

当店でも人気のMusicomLab EFXにも2つのTRSスイッチングアウトが用意されています

つまり皆さんがTRSスイッチアウトを持ったルーティングユニット(MusicomLabやFree The Tone、BOSS製品)やフラクタルオーディオ、Quad coatex、LINE6などのデジタルプロセッサと連動させれば、パッチ/サウンドチェンジとアンプのチャンネル切り替えがワンアクションで可能になるのです。もちろん、Strymon BlueskyなどのMIDI OUTを搭載しているエフェクターを使って、下記の様な小型スイッチを連動させても良いでしょう

XTS M2Sもバッチリな機能をもっています
画像はミュゼットさんのサイトから拝借

という訳で…

HT40 Studio MKIIIの機能と音をご紹介してきました
コンボアンプ1台の商品説明にこんなに時間がかかるとは思いませんでした。しかしながら、これだけの機能と可能性があります。そして言葉で説明すると長くなるのですが、実際には非常にシンプルで簡単に良い音が出せるのです。あまりにも簡単に良い音が出るので、深く考えずに使ってしまうのかもしれません。

ぜひこのブログを参考に、自分に必要な機能は何なのか?欲しい音はどんな音なのか?を考えてみて下さい。そして是非店頭でこのアンプを弾いてみて下さい。

様々なアンプ・ブランド(マーシャルやオレンジなどイギリスの老舗ブランド)でアンプをデザインしてきたメンバーと革新的デジタルプロセッサをデザインするスタッフ、PRチームが一堂に介し、UKでデザインされるのがブラックスターアンプです。その深層、思ったより深いです

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