【ブログ】「ストラディバリウスの森の伝説と、13フレットジョイントの魔法」

【ブログ】「ストラディバリウスの森の伝説と、13フレットジョイントの魔法」

Rabbit 69 Lucky 13 / 「ストラディバリウスの森の伝説と、13フレットジョイントの魔法」

製作された「 Rabbit 69 / Lucky 13 」の表板に採用された材料「ニュームーン・スプルース」。あまりの響きの美しさにとても興味が湧きます。

トップ材に使用されている、その「ニュームーン・スプルース」。皆様、ご存知でしょうか。Lucky 13に隠された秘密について探ってみたいと思います。

※画像はイメージです

「ニュームーン・スプルース」とは?

Lucky 13に採用されている「ニュームーン・スプルース」は、色味も少し独特です。

見た感じは、少し黄色みがかった、目の詰まった材料です。杢目の感じはジャーマンスプルースのような杢なのですが、サウンドはもっと柔らかく芳醇で、豊かに音が響くイメージです。

※画像はイメージです

「ニュームーン・スプルース」とは、「新月」に伐採されたスプルースのこと。「ニュームーン・スプルース」について調べていくと、実に奥が深い内容でした。

「新月伐採」の期間は、月の満ち欠けで、下弦から新月にかけての約1週間を指し、さらには、秋から冬にかけて、寒い時期に伐採されるものとのこと。

夏に向かって水分などを多く取り込んでいる状態の「木」ではなく、冬の含水率が低くなる「木」を伐採する。もちろん、古くは材料の乾燥機など存在せず、いかに動きの少ない良材を手に入れるか?という試行錯誤の中、確立してきたスタイルなのだそうです。

「新月伐採」された材料は、古くから建造物や、楽器では長く使われるバイオリンなどに使われてきたそうです。含水率が低く、動きの少ない良材と言えるでしょう。

※その他にも「新月伐採」と呼ぶには色々と条件があるそうです。

「ストラディバリウスの森」

イタリア北西部のクレモナで活動した弦楽器製作者「ストラディバリ」。

そこから約300km北東に行った、オーストリア国境に近いドロミテ地方。その地域の森は「バイオリンの森」、「ストラディバリウスの森」と呼ばれています。

その森が生み出す良質な木材は、弦楽器やピアノの響板に広く使われ、17~18世紀に活動したストラディバリ父子もこの森の木材を使ったとされています。

Lucky 13に採用されている「ニュームーン・スプルース」も、この森で採れた木材です。こちらもLucky 13の重要なポイントと言えるでしょう。

魅惑の「13フレットジョイント」

12フレットジョイント・モデルの持つ豊かな響きは誰もが憧れますが、演奏性を考えるとやはり14フレットモデルかな?となっている方も多いと思います。

ギターの持つ豊かな響きを活かし、演奏性をも考慮した仕様。それが、ありそうでない「13フレットジョイント / カッタウェイ」仕様です。

「13フレットジョイント」と、「ニュームーン・スプルース」の響き。ぜひご体感いただければと思います。

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