Momose Kazuki Isogai Modelに見る現代ギタリストの拘り。

Momose Kazuki Isogai Modelに見る現代ギタリストの拘り。

渋谷店ニシキドです。

今回は最新入荷のMomose MJS-MV Kazuki Isogai White Blondeをご紹介したいと思います。

基本情報はこちらの商品ページからご覧ください。▼

磯貝氏が元々愛用していたMomose MJM-FT-SP’20/WG(限定モデル)をベースにその他ヴィンテージを含む多数のJMの要素も吸収した結果、本モデルが完成したようです。上記の限定モデルで採用されており磯貝氏のサウンドとしても定着しつつある栃ボディ、メイプルネック、ウェンジ指板から成るサウンド/マテリアルスペックはそのままに、細かい部分で幾つか拘りの仕様を確認できました!チェックしていければと思います。

本モデルのベースとなったMomose MJM-FT-SP’20/WG

まずはネックシェイプ。Momoseの通常のCシェイプよりも太めに整形されております。しっかりとした握りですが自然に手に馴染むシェイプ。厚みもあるので音の芯がしっかり感じられます。また、本モデルはModern Virtuoso Seriesのラインでの製造モデルということでネックにはクォーターソーンメイプルを採用。

指板Rにもこだわりを感じます。通常のJMモデルが210Rのところ、本モデルでは280Rを採用。少しRが緩くなっております。軽いタッチで弾けるよう低めの弦高でセッティングしつつもチョーキング時の音切れは避けたい。そしてコードやベース音を折り混ぜながら弾くネオソウル/ソロギターをはじめとするスタイル。フラット過ぎる指板でも少々しんどい。この辺りをうまく解決しているのがこの指板Rかなと思います。指板サイドのポジションマークも蓄光素材を使用したルミンレイ・サイドドットを採用。暗いステージでもポジションを確認できる現場向けの仕様になっております。

また通常のJMモデルのフレットはヴィンテージタイプですが、本人使用の限定モデルにも採用されていたJESCAR®FW57110-EVO(JIMDUNLOP #6100に近い)ジャンボタイプを採用。クリーンサウンドでハンマリング/プリングを多用するネオソウル/ソロギター系アプローチにより適した仕様になっております。またEVOは合金素材からなるフレットでニッケルシルバーとステンレスの中間の硬度で耐久性も考慮。

ピックアップも同じく限定モデルに搭載のMojotoneの59年タイプのJMピックアップをチョイス。アルニコ5マグネットを使用しオリジナルの巻き方、独自のテンション感までこだわり製作されております。力強くもクリアでピックや指でのアタックに繊細に反応してくれます。感度良く高さ調整でも結構印象が変わりました。しなやかに弾きたいプレイヤーは低めで、ハリが欲しいプレイヤーは高めにセッティングしてみるのが良さそうです。どちらの方向にも持っていっても心地良いピックアップです。

ブリッジも限定モデルに採用されていたMontreux® JM bridgeを採用。一見すると伝統的なスパイラルサドルに見えますが、サドル中央に深い切り込みを設けることにJMタイプにありがちな弦落ちはしません。(よほどブリッジ付近で無理な力を入れない限りは大丈夫です。)

以下は通常モデルにも共通する仕様ですが

美しいボディバックのライン。落とし込みのプレートとネックに向けての自然な傾斜と左手親指がおさまる処理。ハイポジションでの快適さが違います。※プレートのデザインは本モデルオリジナル。

ペグも一見ヴィンテージタイプに見えますがロック機構のあるGOTOH®SD91-05M MGを採用しチューニングの精度と安定性も安心。Momoseのオリジナルヘッドシェイプもスマートでかっこいいですよね。

以上、今回はMomoseの最新モデルMomose MJS-MV Kazuki Isogai White Blondeをご紹介致しました。
サウンド、弾き心地はもちろん、ルックスもバッチリ過ぎますね。白くて美しいギターはステージ映えしますよ….!!

是非ともお試しください。

渋谷店 ニシキド

〜磯貝 一樹〜
東京在住のギタリスト。instagramで20万人超えのフォロワーをもち国内外で人気を誇る。
2019年 NAMM SHOWに参加。また同年より徐々に海外進出し、アジアやアメリカ、これまでにはヨーロッパ、アフリカツアーなども経験。自身の活動の他、木村カエラ、CreepyNuts、SKY-HI等アーティストのサポート、レコーディングなども行う。2022年SANABAGUN.に加入。

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