【ブログ】「KNAGGS GUITARS」の魅力に迫る!Vol.3

【ブログ】「KNAGGS GUITARS」の魅力に迫る!Vol.3

坂本です。

Knaggs Guitarsの魅力…木材のクオリティーの高さと、木の鳴りを考慮した組込みも、そのひとつでしょう。

本体のグレードを、Tier 1~3と表記しており、Tier 1が、美しい杢の材を用いて、インレイ等の装飾を凝らした最高グレードモデル、Tier 2がTier 1の装飾等控えたグレードであり、基本モデル。Tier 3がトップ材なども省略し、杢のグレードもさらに抑えたシンプルなモデルです。

木材の杢を含めたトータルグレードと、インレイ等の装飾の有無により、各モデルのグレードが決まります。

メイプルをはじめとする、フレームやエキゾチックな杢の材をトップ用いたギターは、どのシリーズにもラインナップされ、様々なカラーでギターの個性を演出しています。

Chesapeake Series SevernやChoptankのTier 2グレード以上のものは、コンターの役割も兼ねたカーヴィング加工が施されているため、トップとバックを美しく柔らかな曲線で繋いでいます。

素晴らしい技術と精度を持ったそのデザインの美しさは、多くの人の目を惹き、魅了します。

さらに、ピックガードも硬質な木製のものがマウントされておりますが、これも木の鳴りを最大限に考慮した選択でしょう。

この様にグレードの高い材使った上で、鳴りに最も影響をあたえるのが、ネックのジョイントです。

SevernやChoptankの様に、メイプル材のネックのモデルは、ボディー(ボディーバック)の材がアッシュやアルダーのものが多く、一見デタッチャブルの様に見えます。

ヒール部がハイポジションのプレイヤビリティと、充分な強度を保った設計のオリジナルシェイプで、丁寧に1本1本削りながら組み込まれています。

ネックはフロントピックアップのキャビティ付近まで差し込まれ、木部全体の鳴りを伝えます。

デタッチャブルネックに比べ、全体的にサウンドはタイトになりますが、強いピッキングもしっかり受け止めて、後から美味しいミッドレンジが、溢れ出てくる感じです。

この様な鳴りのキャラクターは、モデル毎にボディーの厚さ(質量)や材を選定し、サウンドチューニングされております。

ネックから手に伝わる振動は、ボディー全体に渡り、緩やかなうねりと繊細さが重なり合いながら、芳醇なサスティーンへ変わっていきます。

材のキャラクターと相まって、極上のトーンが生まれます。

この鳴り=木の音を感じ、受け止めながらプレイして頂きたいギターです。

本体の鳴りということで、材グレードや組込みのお話でしたが、木部以外の鳴りということで、次回は使用されているパーツ類が、サウンドにどの様な効果をもたらしてるかを、お話したいと思います。

坂本

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