【ブログ】乾燥は大敵。

【ブログ】乾燥は大敵。

坂本です。

皆さまのギターのコンディションは、如何でしょうか。乾燥の季節は、楽器のコンディションに特に気をつけなくてはいけません。

この季節の調整依頼品全般に言えることですが、乾燥が原因で、ネック反り、ビリつき、割れ等、非常に状態の芳しく無いものが多く見られます。昨年末から特に多く、修理に関するお問い合わせも、連日頂いております。

特にアコースティックギターは、乾燥によりトップサウンドホールの沈みと変形、ネックの反りや、フレットサイドのバリ(飛び出し)と浮き、指板割れ他、塗装クラックや、ブリッジ、ブレーシング剥がれの症状が出ています。

加湿器で湿度管理をされている方もいらっしゃいますが、ギターを弾く方全員が、1日中加湿器で一定の湿度を保った、楽器専用の部屋のある方ばかりではありません。湿度だけで無く気温も関係してきますので、両方の管理はなかなか難しいことと思います。

このところの調整依頼で状態のよろしくないものは、乾燥により木部の収縮が、原因と言えるものばかりです。

エレクトリックギターやベースも、ボディー割れはほとんどありませんが、ネック反りやフレットに関しましては、同様の症状が見られます。

湿度はある程度気にしていても、温度は気にされて無い方も多く、1日のうちで寒暖差の激しい場所であったりすれば、木製品であれば、急激な変化に耐えられません。

修理依頼時に確認すると、日常スタンドや壁に吊りっぱなし、出しっぱなしで保管されていたもばかりでした。

乾燥の酷い時期は、保湿剤を入れたケース内で保管する事をお薦め致します。

アコースティックギターであれば、トップのコンディションを見て、半音〜1音程度チューニングを下げた方が良いかと思います。

毎年訪れる乾燥時期を乗り越えるため、メンテナンス用品も多数出ております。

楽器の湿度調整剤も、様々ございますので、是非ご活用頂ければと思います。また指板等には、レモンオイルやオレンジオイル、最近は蜜蝋もございます。各種取り揃えておりますので、ご紹介致します。


*ドライフォルテ / 3袋入り 小型〜中型楽器用


*ミュージック モイスチャー / 2袋入り 美術品、骨董品にも使用できる湿度保持剤


*Pedi MAGIC DEHUMIDIFIER  / 3個入り セラミックを使用し、何度でも使えます。


*ギターブレス / アコースティックギターのサウンドホール装着して加湿するタイプ。


*ハワード オレンジオイル / レモンオイルに並ぶ定番のオイルです。


*リザードスピット ハイブリッド フレットボードコンディショナー / 従来のとは異なり、ケミカルなオイル。


*みつろうオイル / ナチュラルオイルを数種使用した蜜蝋オイルです。

日々のメンテナンスや管理にご活用頂き、コンディションのチェックや、 調整に関しましては、ご相談ください。

坂本

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