昨日に引き続き新規取扱情報、今回はこちらのLOVE BOMBペダルです
デカいペダルです。最初に価格をご提示しなければなりません。約20万円
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で、このペダルはなんなのか？
このLOVE BOMBペダルはAnaloguetubeという会社とスタンドアローン・プロダクションのGareth Johnson氏がタッグを組んで生み出したオーバードライブ／プリアンプです
Analoguetube
Analoguetubeはロンドンにある真空管プロオーディオ会社です。ビートルズのすべてのボーカル、ドラムで使用されたという伝説的なアウトボード「フェアチャイルド660/670」のリプロダクト品を作っている事でその筋では有名な会社
この660/670は世界中でリプロダクト品が作られていますが、アビーロードスタジオをはじめ多くのレコーディングエンジニアが「圧倒的にすばらしい」と評価したのがAnaloguetube社の製品だったと言います。「おもちゃと本物、というくらい違う」とまで評されており、受注生産で670のレプリカは300万円前後という高額な機材にも関わらず、納品まで1年待ちは当たり前、という程プロ・レコーディングの世界では有名な機材で「ちょっと言い過ぎでは？」と思うくらいに多くのエンジニアが絶賛しています こちらでチェック
Stand Alone Production
スタンドアローン・プロダクションのGareth Johnson氏はThe Who、Noel Gallagher、Ed Sheeran、Paul McCartneyなどのアーティストのプロデューサーでありミキサー、マルチインストゥルメンタリスト／共同作曲家。様々なブランドのキャンペーンで使用されている楽曲を手掛けるミュージシャンでもあります。
そのプロデューサー/ミキサーとしての耳はプロオーディオブランドからも高く評価されており、PMC、Neve、Gibson Guitars、Universal Audioなどのブランドで定期的に新製品の推薦者として活躍しています
そんな業界の凄腕ふたりがタッグを組んで作り上げたのが、この「LOVE BOMB PEDAL」です
Love Bombには、シルバニア/フィリップス社製の素晴らしいNOS 6948サブ・ミニチュア真空菅が使用されています。この真空管は冷戦時代にミサイル誘導システムを動かすために設計された高品質／ミリタリー・スペックの真空管との事。素晴らしい製品が争い事や人命を奪う様な事案に使われる事は全く嬉しくありませんが、アートや音楽作品を作るための機材、その心臓部として再利用されることには大歓迎です。
サブミニチュア管を使用したプリアンプペダルはこれまでにも存在しましたが、LOVE BOMBはそのどれらとも異なります
その音は
まず基本の回路構成が素晴らしいと言う事。ギターアンプ的／エフェクター的な解釈でなく、オーディオ的なデザインをベースに作られているので、エフェクターで作り出す様なわかりやすい「歪み」ではないと言う事がポイント。たとえば1960年代、コンソールのINPUTレベルをレッドゾーンまで振り切った時に生まれる「歪み」を好んだ多くのエンジニアやプレイヤーがいました。彼らの希望を形にしたのが、のちに生まれるFUZZペダルやブースターでした。これと同じ様な発想でつくられているのがLOVE BOMBペダルです。ハンドメイドされ、１ロッドの制作数は5台から10台との事
サウンドの傾向は…言葉でお伝えするのが難しい。なぜなら、使用するアンプとのマッチングで面白い程にサウンドが変化するからです。VOXとマーシャルとフェンダーでは全く違う印象ですし、トランジスタアンプでは別物のサウンドとなります。もちろん、それらを補正するためのコントロールが用意されていますが、アンプとのマッチングはかなり重要です。例えばTwo RockアンプユーザーとVOXアンプユーザーでは全然違う印象を持つペダルだと思います。しかもかなり大型で、ペダルボードには収まらない、専用のパワーサプライも必要…こんな書き方をすると厄介な機材だと思われるかもしれません。
それでもこのペダルを「可能な限り仕入れてください」と輸入代理店にお願いしたのにはワケがあります。これは自分の使用するアンプが定まっている場合、信じられないくらい簡単に、素晴らしいサウンドを作り出せる機材です。多くの「プリアンプ／ODペダル」が踏み込めなかった領域に踏み込めます。サチュレーション／ディストーションの調整、クリッピング感、喰い付き感／奥行き感の調整…など、演奏者が心理的に求めるポイントを調整できます。もちろん単純にアンプをプッシュしてドライブさせたり、他のペダルの後段に繋いでアッテネートペダルとしても…
とにかくレコーディングギタリストには最高だと思います。1台のアンプで多彩な音が作り出せます。音を少しだけダーティーにしたり、マイクに乗ってくる絶妙なサチュレーションを作り出したり、音を際だ立たせたり、ファズサウンドを作り出したり、と使えば使うほど奥深さを感じます。
多くの人はこのペダルに20万円の価値を見出せないと思います
同じ様に、ごく少数の人達には単なるペダルを超えた、最高の楽器だと思います。
現在オーダーを入れていますが入荷時期は未定です
店頭にサンプル機をご用意しましたのでお試しをご希望の場合はお声がけください
村田
