【SOLD】 Overbuilt Amps “fiscus”

【SOLD】 Overbuilt Amps “fiscus”

ex MATCHLESSの重要人物がハンドビルトしたカスタムアンプ FISCUSのプロトモデル/1×12モデル

販売価格:SOLD

Overbuilt/オーバービルトアンプは元マッチレスの生産責任者であったRichard Seccombe氏によって2000年初頭に限られた台数のみ制作されました。マッチレスといえば勿論マークサンプソン氏がデザイナーとして有名ですが、多くのマッチレスアンプの生産管理とモディファイ/修理をおこなっていたのがリック氏でした。リック氏はその後、フェンダー社やリッケンバッカー社などで手腕を発揮し、2023年現在ではセイモアダンカンにて製品のデザインなどに携わっている人物です

このfiscus1x12はレギュラーモデルの2×12のプロトタイプと呼ばれており、基本的なサーキットデザインはマッチレスのC-30をベースにしています。パーフボードを使用せず、ラグ板のみで仕上げた正真正銘ポイントトゥポイントのワイヤリング、カスタムコンポーネント(ブランドネーム入り)、さらにマッチレスでお馴染みのグレーのTDSトランスなどを採用しています。

このアンプの特徴はOctal preamp/オクタル管を使用したプリアンプにあります。一般的なギターアンプのプリ管は12AX7などのmT(ミニチュア)管を使用していますが、こちらはOctal(オクタル)管を採用しています。マッチレス=オクタル管といえば初期のマッチレス Clubmanにはオクタル管を使用したモデルもある事をご存知のみなさまも多いかと思います。mT管に比べて高域特性に優れており、アメリカではアンペグやフェンダー/ギブソンのオールドアンプに採用されている他、カスタムアンプビルダーに好まれる管でもあります。

サウンドはAC30 meets Plexiと当時の広告にも書かれていた様に、マッチレス同様「アメリカの耳で作ったブリティッシュアンプ」という音。ジューシーでありながらボトムもしっかりとあり、倍音も派手です。クリーンではAC30の様なチャイミーなサウンド、ドライブさせるとPlexiの様にファットなミッドレンジが…という事です。
当時ジェーンズアディクションのレコーディングでDave Navarro氏がギターだけでなく一部ベーストラックにもOverbuiltアンプを使用し、その音を「プレキシとVOXの融合」と表現していました。

Overbuiltは当時日本エレクトロハーモニックスが輸入代理店を努めており、こちらのアンプも正規品/100V仕様です。生産台数が非常に少ない上にコンディションの良いものはなかなか出て来ません。内部配線を見ていただければそのヘヴィーデューティーな造りがご理解いただける事でしょう。

スピーカーはオリジナルはセレッショングリーンバックが搭載されていましたが、よりクリーンでスピードのあるサウンドを求めてToneSpeakのニューオリンズに交換されています。このスピーカーはヘンプコーン(麻)を採用しており、レスポンス+豊かなローミッドを持ちます。オープンバックキャビネットでもパワフルなサウンドをお楽しみいただけます。

状態:所々傷や汚れトーレックスの剥がれあり。スピーカー、一部真空管交換済み。バックパネルを止めるボルトワッシャー1箇所割れあり。ガリ/ノイズなどもありません。

13 ply Birch cabinet, ToneSpeak New Orleans Speaker/8ohm
Controls: Bass, Midrange, Treble, Brilliance, Master Volume,

真空管:6SL7 x 2(Octal). ECC83 x 1. EL-84 x 4. 5AR4x1

付属品:本体+電源ケーブルのみ

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