Crews “Bottom’s Up 2021”

Crews “Bottom’s Up 2021”

クルーズのレギュラーラインの顔的存在のボトムズアップはアップデートや仕様変更を重ねながら、その時々にクルーズが考える「現代的なギター」を提案しています。

ボトムズアップ2021

早速スペックから2021年仕様のボトムズアップの「狙い」と音色の傾向を見ていきます。

ネック

とにかく弾きやすいネックはクルーズオリジナルのモディファイドCシェイプ。63-64年あたりのヴィンテージギターを連想させるネックグリップをすっきりとモダンに仕上げています。ネックバックとサイドは丁寧な研磨でスッキリと整形されており、薄くなく、厚くないグリップに仕上がっています。そしてサテンフィニッシュはサラリとした弾き心地だけでなく、明るい鳴りも生み出します。

アルダーボディーにはインディアンローズウッド指板を
アッシュボディーにはメイプル指板を組みあわせています。

フレットはニッケル/ミディアムジャンボを採用。ナットは牛骨製。

ペグ

ペグにはゴトーガットのSG360 MG-Tを採用。背面から弦をロックするスタイルなので弦交換が容易になりました。さらにペグ自体に質量があり、ヘッド側の質量を稼ぐことで「どっしりとした」トーンを生み出します。

ボディー

一般的なSTモデルよりもやや小ぶりなディンキーシェイプ/サイズを採用。実音というよりも倍音/余韻が控えめになる印象で、楽器の生鳴り/生音をダイレクトにピックアップします。

クルーズらしい鳴りのポイント

クルーズの楽器はネックの反り(動き)に対してトラスロッドでの調整が容易です。調整しやすい、というよりも「狙い通りに調整できる」ということになります。そして、その構造から生まれる「鳴り」に、個性があります。ボディーはサイズをコンパクトにまとめることで、ネックのサウンドがより強調されているイメージです。

ブリッジ

ボトムズアップ2021ではウィルキンソンWVS1302Pブリッジを採用。

このブリッジはアーミングジに弦がサドルから離れるポイント(イントネーションポイント)で直接、弦をロックします。サドルはスティール製。イントネーションポイントでの摩耗がないように熱処理され、オクターブや弦高の調整は通常のサドルと同様に行えます。とてもシンプルでエレガントなデザインです。

他のロック式ブリッジとは異なりガッツのある音の立ち上がり+厚みのあるサスティーンが得られます。ボトムズアップではこれまでもヘヴィーなブリッジを採用してきたことがありましたが、今回のWVS1302Pはアタックの「ガツン感」と自然な減衰のバランスがとても良いと感じます。また、ロック式に感じられる「音が浮つく感じ」がありません。また、ロック式の最大の難点とも言える「響がデッドに感じる」という事がありません。

ピックアップ

ピックアップにはクルーズオリジナルのシングルコイル(グイレイボビンタイプ)とDIS(ハムバッカー)を搭載。500Kポットを採用しています。

ミニマルファンクからヘヴィーブルーズ、そしてハードロックにまで対応するまさに2021年に求めるサウンドとプレイアビリティーがここにあります。

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