フーチーズの気になるアイテム、おすすめのエフェクトをご紹介します。
#1 :: Roger Mayer/ロジャーメイヤーとはどんなブランド?

ロジャーメイヤー氏は60-80年代にかけジミヘンドリックスをはじめ、ジミーペイジやピートタウンゼント等にカスタムエフェクトを製作していた人物。80年〜90年代に爆発的な人気を得たVooDoo-1やコンパクト・エフェクタ至上ベスト5には入るであろう独創的なデザインが秀逸なロケット・ファズシリーズでその地位を確立しました。ここではその伝説的なヒストリーは抜きにして(詳しい歴史はコチラ)ロジャー氏の製作するエフェクタの秀逸な点だけを追い求めてみましょう。


まず第一に注目すべきはバッファード・アウトの「ファズ」をデザインした、という点です。近年注目を集めた「トゥルーバイパス」という言葉は皆さんも良く耳にする事と思います。この言葉はエフェクトがオフの時はギターからの信号がエフェクト・サーキット部をスルーして通過する回路の事を指しています。しかし、そこに落とし穴がある、とロジャー氏は考えます。
まず、ワイヤリング(ケーブル)とスイッチ回路を通過する事によってトーンは大きく姿を変えます。冷静に聴けばその違いは明らかです。では何故ギタリストはトゥルーバイパスを好むのか?オペアンプで簡単に造られたバッファー回路を通るよりは、多少信号が劣化してもトゥルーバイパスの方が良い、と言う意見は多くあります。
しかし、デザインされたトーンを持つバッファーがあれば、どうでしょう?トーンはスイッチを経過しても瑞々しいまま、次のセクションに送られます。とりわけ複雑な方法を持ち要らなくともトーンをデザインする「耳」があれば出来るのだ、と言う事をロジャーは証明し、実際に多くのギタリストに受け入れられました。90年代のギタリストの足下には必ずと言って良い程ギターの直ぐ後にVOODOO-1がセットされていたはずです。大会場になればなるほど、そのバッファーの素晴らしさが解るはずです。


さらに発表当時からVooDooシリーズにはアクティブスプリッターが採用されていました。これはバッファー採用のエフェクタならではの利点と持ち味でした。TONE BONEのページにも記載しましたが、バッファーは2本に信号を分割してもロスが無いようにデザイン可能です。パッシブ(トゥルーバイパス)であれば信号を2本に分けると出力は原則的に半分になります(またまた、水道管をイメージして下さい)しかし(簡単に言ってしまいますが)バッファーを通過する事でそれを回避できるのです。これは80年代の「マーシャル3段積アンプをフル10で2台同時に鳴らす」という今ではあまり考えられない(?)パワフルなステージングを行う際に必要不可欠な存在だったのです。ギターからの信号をVooDoo1でスプリットして出力する事で2台のアンプをロス無く鳴らせたと言う事になります。物事には時代背景というものがあるんですね。当時バッファーアンプは単体でも多く販売されていましたが、エフェクト(しかもFUZZ)にスプリッターを搭載したのは今考えると理にかなっていたと思います。今でもこのスプリッターは色々な事に使用できて便利です。是非活用して下さい。


これは憶測なのですがロジャー氏はジミヘンドリックスがステージで4インプットのマーシャルを使用した際に4つのインプットを「インプット」「(場合によっては)リンク」「アウト」という風に使用して2〜3台を同時に使用していた際に起こっていた信号の減衰を当時非常に問題にしていたのでは無いか、と思うのです。アンプを通過する毎に劣化する信号、痩せてツヤが無くなって行くトーン。
それが当時のストレスであって、あの時代にこれがあったら・・・と思いながら製作したのではないか、と・・・あくまで憶測ですが。


さらにロジャー氏は名機VOODOO-VIBEを製作します。このエフェクタは、あのシンエイのUni-Vibeをローノイズで復活させる事に成功。主にキーボード用にデザインされたユニバイブはギターで使用すると独特の厚みのあるサウンドになってしまい、太くて良いんだけどいんだけど・・・ギターには、という音でした。勿論多くのミュージシャンはその「太い音」を求めたわけですが、後ろを振り返らない男ロジャーメイヤーは改良に改良を加えオリジナルのVooDooVibeを発表。ロジャーメイヤーがジミのユニバイブをモディファイした事が再現できる様にコントロールが用意/配置されており、非常にマニアックなサウンドメイキングが可能なヴァイブ・モジュレーターとして一世を風靡しました。トレモロ効果も秀逸で、エリック・クラプトンのライブやアルバムでも聴く事が出来るそのソフトなトレモロは多くのファンを生み出しました。(弾いていたのは恐らく「燻し銀ギタリスト」Andy Fairweather-Lowだと思われます)
さらに2000年代に入りロジャーはアクティブ・アウト(バッファードアウト)とハードワイヤード・アウト(トゥルーバイパス)を兼ね備えた(アウトが3つも付いた!)ニューバージョンのVooDooシリーズを発表。現代的な周辺機器問題(ヴィンテージエフェクタモデルが多数復刻された事でバッファーアウトだと音に干渉が起こる物が多い、という時代錯誤的?な問題)に対応する為の柔軟な姿勢を持ってエフェクタ製作に取り組んでいる様子。ニューモデルは初のオーバードライブであるVooDooBlues!ネーミングからして期待大のエフェクタは果たして・・・というわけで(長い!)ロジャーメイヤーのVOODOO特集です!
#2 :: Line Up VooDoo Series ロジャーデザインのVoodooシリーズ
Roger Mayer
VooDoo-1(New Ver.)
販売価格:22,300円

ロジャーメイヤーと言えばこのVoodoo-1です。ファズと言うよりはディストーションに近いサウンドキャラクターを持っています。
シングルコイルでも勿論良いのですが、ローパワーのハムバッカーでゲインを低めに設定した際の喰い付き感=BITE感は聴き覚えのあるロックなサウンド。ここぞ!という時に踏み込むよりは「音を濁したい」時や軽い歪みのアルペジオ、コードワークでの使用で威力を発揮するでしょう。モダンアンプは勿論、ヴィンテージスタイルのアンプとも相性が良いです。じかし、FATNESSの設定には注意をはらって下さい。劇的に音が変わります。

Roger Mayer
VooDoo-AXE
販売価格:19,600円

VOODOO-1を更にダーティーに仕上げたVooDooAxeはヘンドリクスの名作“アクシス・ボールド・ラブ”にてジミが使用したファズを基にデザインされた一台。非常に分厚く、コードというよりはむしろ「厚み」を出したいシングルノートのフレーズ等で威力を発揮するでしょう。かなり歪みますがあまりゲインを上げないで使用するのがオススメセッティング。FATNESSをフルにしてミドルをえぐったサウンドはレコーディングで使えそうです。ジャンクなサウンドも作り出せる隠れ名機。

Roger Mayer
VooDoo-Bass
(New Ver.)
販売価格:22,000円

こちらはハードワイヤードアウト採用のニューバージョン。ベース用エフェクタの先駆けとも言える一台。
しかし気をつけて頂きたいのはこれはFUZZだと言う事!
アンペッグがオーバードライブした様なサウンドでは無く、むしろ歪みを上げるとブツギレになった様な短波形が生み出されます。ダブやレゲエの地鳴りの様なベースがさらに歪んだイメージ。これは是非ハードに歪ませて指でベースを弾いてほしいサウンドです。非常にクリエイティブでダーティー、良い音がします。どちらかと言うとスローテンポ向きかも知れません(ファズだけに)

Roger Mayer
VooDoo-Boost
販売価格:19,600円

ゲインブースターにアクティブEQが搭載されたVooDooBoostは非常にサウンドバリエーションが豊富なブースターとしてオススメ。FATNESSを上げて行くとベース用のプリアンプ代わりに使用できます。特にレコーディングでの使用は効果的で単純にフィルター代わりとして使用しても良い結果が得られそうです。クリーンブースターのイメージで使用するとちょっと違うかもしれません。意外ですが(?)ジャズギタリストにもお勧めできる一台。お試し下さい。

Roger Mayer
CONCORD +
販売価格:25,000円

コンコード+はこれまでのトレブルブースターに対する意識を変えてしまうキャラクターを持っています。
RMお得意のアクティブEQの柔軟性は初めて試した時は強烈かも知れません。しかしグッとこらえてアウトプットを上げて下さい。貴方がシンプルで上質なアンプを使用しているならばそのアンプの持つ、思ってもみなかった極上のドライブサウンドを引き出してくれるはずです。
VOX/AC30やマーシャルのハンドワイヤードシリーズをお持ちであれば、まずNORMALチャンネルでお試し下さい。今までとは全く違ったサウンドに出会えるはずです(注:ボリュームは大きめでお試し下さい)

Roger Mayer
Page-1
販売価格:24,900円

ジミーペイジの初期のサウンドは非常に荒くれて攻撃的なサウンドでした。しかしその音がベストだ、と言うファンが多くいるのは何故でしょう?それは荒さの中にも「太さ」と「甘さ」が同居していたからです。
昨今絶滅状態にあるゲルマニウムトランジスタと1964年のディストーション回路で構成されたと言うこのPAGE-1は往年の英国的な歪みを強くもっています。その音色はレスポールというよりもテレキャスター、もしくはローパワーのハムバッカーと組み合わせる事で甦ります。パッシブのFATNESSコントロールをこのモデルにはもちいています。その事がこのPAGE-1をラインアップ中でも特別なモデルとして位置付けています。ナチュラルでありながら非常に攻撃的な歪み。

Roger Mayer
VooDooBlues
販売価格:32,000円

ロジャーメイヤーの信条は「前進あるのみ」
彼は昔を懐かしがりません。それは彼自身が歴史と共に歩んで来たからです。
オーバードライブと言われて皆さんが思い浮かぶのはあの緑色の筐体に納められた独特のトーンですか?しかしながら、これからはこの黒い筐体のVooDooBluesを連想するかも知れません。ピッキングに追従するナチュラルなダイナミクスはまるでチューブアンプの様でもあります。貴方が新しいアタッチメントをお探しであればVooDooBluesは試す価値のあるアイテムだと思います。

Roger Mayer
VooDoo-Vibe
販売価格:42,800円

ジミ・ヘンドリクスがレコーディングでもマーシャルを使用していた、と言うのであればもしかしたらそれは違った認識かも知れません。
同じ様に名機ユニバイブをストックのまま使用していたと思うのであればそれも、もしかしたら間違った認識かも知れません。
あの名演で聞く事ができるヴァイブサウンドはロジャーメイヤーの手によってカスタマイジングが行われていたのでは無いでしょうか。その可能性は十二分にあります。なぜなら彼はジミと共に数々のサウンドを作り上げて来たからです。
VooDooVibeはオリジナルのUNI-VIVEでは得られないディープで魔法の様な効果を、いとも簡単に作り出す事が可能です。マシンガンの様な揺れや3次元的なうねりも。その強烈なサウンドは、しばしばギタリストに難題を与える物かも知れません。しかしその難題を乗り越える価値は十分にあると思えます。オリジナルを越えたオリジナルなサウンドがここに秘められています。

ここで面白いお話しを一つ。
「ジミはスタジオレコーディングでは状態の良いフェンダーばかり使用していたよ。さも無ければサウンドシティーのアンプかな?さらに歪みが欲しかったらVooDoo-1をかませばいいよ。それであの音はできているんだ」
ロジャーメイヤー本人から聞いた面白い話です。ちなみに「ライブ毎に真空管を換えなければならない様な」状態だったと言う事です。「マーシャルのトランスだって何回も換えたよ。すぐに壊れるんだ!どのブランドのチューブだ、トランスだ、何て言ってられないんだよ」・・・これだから伝説って面白いですね。非常に興味深い。
さてさて、我々は伝説を後追いするだけで良いのでしょうか?
普段は話したがらない昔話を珍しくロジャーが話してくれた時に思いました。

Roger Mayer
CROSS ROADS
販売価格:19,600円

シグナルスプリッターとは信号を分けて出力するだけの物だと思っていませんか?
シンプルな物だからこそその違いは如実に音となって現れます。
クロスロードは単純なA/B切換えの他にA or A/Bと言った使用法が出来ます。
勿論ロジャーメイヤーお得意のバッファード使用のおかげで切換え時のスイッチノイズやシグナルの劣化とは無縁。
ベースやアコギのチューナーアウト用として、又は2台のアンプ(クリーンと歪みetc...)を切り替える際にはこの上なく便利で音の良いアイテムです。2台アンプを使用した際のグランドノイズ問題も勿論クリアーしています。
起こりうるであろう問題に対する対策を当たり前に行うロジャーメイヤーの姿勢には感服いたします。是非皆さんもロジャーメイヤー製品に触れてみて下さい。目から耳から、鱗が落ちてきます。

Roger Mayer
OCTAVIA
販売価格:23,200円

グッドデザイン・エフェクターと言えばこのR/M"ROCKET SERIES"を外すわけにはいきません。このレトロフューチャー+スペーシーでフリーキーな(?)ルックスはそれだけでも買う価値有り!です。
このOCTAVIAは勿論JIMI HENDRIXの使用したアッパーオクターブ・ユニットのオリジナルバージョン・モデル。ヴィンテージの物の中には電子スイッチを使用したものもあったとか・・・しかしながら故SRV氏のエフェクトボードや貴公子エリック・ジョンソン氏の足下に置かれていたのもこのロケットファズその物です。ハンドメイドの「ユルさ」とは異なる、非常にしっかりとした基盤デザインと美しいパーツ配列はロジャーメイヤーならでは。ローノイズでライブはもとよりレコーディングでも威力を発揮します。オススメはあまり歪ませないセッティングで他のファズやディストーションの前に接続してオクターブ・ブースターの様に使用されると安定した音色で使用できます。コードで弾けばカオスチックに!シングルノートでは「歌う」音色が生まれます。12フレットから上のポジションが効果的です。

Roger Mayer
Classic Fuzz
販売価格:23,200円

グッドデザイン・エフェクターと言えばこのR/M"ROCKET SERIES"を外すわけにはいきません。このレトロフューチャー+スペーシーでフリーキーな(?)ルックスはそれだけでも買う価値有り!です。
ヘンドリックスが使用していたオリジナル・ファズフェイスにロジャーがモディファイを加えた回路をそのまま使用したオリジナルファズ。ロジャーによって注意深く選定されたPNPトランジスタを用いたクラシック・ファズとして未だなお多くのファンに迎らえているユニットです。VOODOO-1とは異なる独特な飽和感と倍音成分を含んだオリジナルの名に相応しい温故知新ファズです。

Roger Mayer
Spitfire Fuzz
販売価格:23,200円

グッドデザイン・エフェクターと言えばこのR/M"ROCKET SERIES"を外すわけにはいきません。このレトロフューチャー+スペーシーでフリーキーな(?)ルックスはそれだけでも買う価値有り!です。
ロジャーメイヤー・ロケットシリーズの中でもオリジナリティーに溢れたファズと言えばこのスピットファイヤーです。真空管アンプのに似た倍音成分を多く含み、ファズでありながらも独特な暖かみあるトーン(ファズは元々シンプルでファジーなサウンドが良い所ですよね)を備えています。本体にはゲインとボリュームのみというコントロールですが、ギターのボリューム、トーンそして弾手のタッチで様々な音色を作り出してくれるファズユニットです。上級者向けのサウンドかも知れませんが是非トライしてみて下さい。