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JAMES TYLER HISTORY
当時13歳のジェイムス・タイラーが初めて手に入れたギターはフェンダー・デュオソニックでした。
それから今に至るまで、彼はギターと共に人生を歩んできました。
若き日のタイラー氏は『Chord Chemistry』等の著書があり、ロサンゼルス在住の全米でも著名なギタリストTED GREENE 氏よりギターレッスンを受けるようになり、多くの音楽を吸収していきます。
そのテッド・グリーンから1966年のブルース・ブレーカーズのアルバムを紹介され、そのエリック・クラプトンの素晴らしい演奏に大きな衝撃を受けました。 タイラー氏にとってそれは、今でも自分が覚えている最も印象的なギター・サウンドの一つだと言います。
大学時代には、建築学、デザイン、音楽、写真、そして、神学と多岐に渡る分野を貪欲に学びます。この時期の経験と知識が彼の独創的なフィニッシュに反影されている事は間違いないでしょう。
タイラーはその大学の学費を稼ぐ為に、ローカルのギターショップでギターリペアーをしたり、アルファ・ロメオ、ランチア、BMW、フィアットなどを専門としたガレージで、カー・メカニックの仕事をしたりもしていたのです。この経験はまさに"JOE-X GUITAR WORKS"でのJOE-RATに代表されるギターに反影されています。
70年代後半に入ってからは、サン・フェルナンド・バレーにある『Norman's Rare Guitars』においてリペアー、レストアーの責任者となり、彼は頭角を表し彼の技術力はたちまち評判となりました。Norman's Rare Guitarsとは言わずと知れたヴィンテージギターショップの権威。最先端のギター製作家の基本になっているのは、先駆者達の偉業を知る事だけで無く、それを上回るギターを製作する事なのかも知れません。
そして80年代は、ロサンゼルスの音楽とギター・シーンの最盛期でした。 ギタリスト達は皆こぞって自分のギターをモディファイすることに(車で云う、ホット・ロッドする事)夢中でした。
80年代の多岐にわたる音楽シーンから求められるギター・サウンドを、全てカバーする為に必要だったギター『スーパー・ストラト』という概念が出来てからは、それらのトーンを作り出す為に、当時のギタリスト達は、常に新しい回路やピックアップ・コンビネーション、そして様々なハードウエアー、コントロール・システムを自分たちのギターに貪欲に求めていきます。
そして、L.A.スタジオ・ミュージシャンの全盛期が幕を開け、ディーン・パークス、ダン・ハフ、マイケル・ランドウ等がシーンに現れてきます。同時にタイラー氏はネックやボディーも含めて数々のパーツ、ピックアップを、当時のシェクター、フィル・クビキ、マイティ・マイト、更にはトム・アンダーソンのショップでつくられたカスタム・パーツを使いながら、プレイヤーからの希望に答えて、タイラー独自のカスタム・ギターとベースの製作を始めるようになっていきました。
氏の評判はまさに口コミだけでどんどんと広がり、ある日突然、マイケル・ランドウと、バジー・フェイトンがショップに来たり、当時のマイケル・ジャクソンのメガヒットアルバムの曲"スリラー"のリフをデイビッド・ウィリアムスがタイラー・ギターでレコーディングしていたりと、L.A.スタジオ・ミュージシャン達、ランドウ、バジー、ニール・ステューベンハウス、ディーン・パークス、ダン・ハフ、スティーブ・ワトソン、エイブ・ラボリエルという面々がショップに入り浸るようになりました。
彼らはショップに来ては、タイラーの試作品やアイディアを日常的に試して、自分たちの楽器にそれらを導入していきました。 そして、ジェイムス・タイラーは次のステップへと進化していきます。
タイラーのショップに集まって来た素晴らしいプレイヤー達と色々な音楽的なアイディアを共有し、その彼らが、コンサートやTVショウでタイラーが手がけてきたカスタム・ギターを演奏するのを見ているうちに、自身のブランドとしてのアイデンティティーとなるデザインを作るべきだと思い立ち、タイラーのロゴと独自のヘッドストックのシェイプのデザインに着手します。あの強烈なデザインは誰が見ても一目で解るタイラー氏の主張であります。ともすれば「エゴ」とも言えるかも知れませんが、そのデザインを世界中のミュージシャンが受け入れ、ステージ使用している。「良い物を作ればそれを理解してくれる人々がいる」その結果がタイラーのアイデンティティーにのみならず、以降のカスタムギター制作家達の自信に繋がったとも言えるのでは無いでしょうか?
その後タイラーがオリジナルのヘッド・シェイプとロゴを持つ事で、タイラー・ブランドとしての認知度も地元ロサンゼルスでは、少しずつ上がってきます。タイラー・オリジナルのヘッドストックをもったスタジオ・エリート・モデルは、1987年のL.A.ギター・ショーで初めて公にデビューしました。
タイラー・ギターの人気の最たるものは、ネックのシェイピング、ボディー及びネック・ヒールの独特なコンター加工等のオリジナルアイディアから生み出された、その演奏性能の高さ(マキシマム・プレイアビリティー)につきる訳です。 と同時に、彼独自のピックガード・デザインも、彼のヘッド・シェイプと同等にジェイムス・タイラー・ギター・ブランドのアイコンとして認知されています。
我々フーチーズがタイラーギターを素晴らしいと考える理由はその完成度は勿論、ユーザーが引出せるトーンの多彩さです。
例えば、現在取扱っているタイラーギターは吸い付く様にフィットするネックシェイプを持ち、スタジオプレイヤーが何時間もかけて何曲もの演奏を行なう際に疲れずに、最高のプレイを維持し続ける為にシェイピングされています。こういうと「スタジオミュージシャン向けの上品なギター」だと思われるかも知れません。
しかし、彼のギターはそれだけではありません。
スタジオミュージシャンに求められるのは美しいクリスタルクリーンや中域の張り出したリードサウンドだけではありません。ファンキーなコードカッティング、モダンなダウンチューン、強烈にフィルターが掛かったサイケデリックでダーティーなトーンetc....オーダーがあればどのようなトーンも引出せなくてはなりません。ポップスもロックも演歌もR&Bもヒーリングもジングルも何もかも。
プレイヤーが望む音が簡単に引出せる様に考えられたJAMES TYLERとJAMES TYLER ELECTRONICのピックアップ、そして「スタジオトーン」の裏側を体現するJOE-X GUITAR WORKS...
ジェームスタイラーの製作するギターは、ギター好きにとってかなり興味深い楽器である事がご理解頂けると思います。
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